金のネックレスを売りたいけど、K18とか750とか刻印の意味がわからない…
海外で買った記念の金製品、これって日本だとどのくらいの価値があるの?
お手持ちの金製品の価値を確かめようとした時、上記のように悩んでいませんか?金の純度を表す単位は複雑で、その意味を知らないと、気づかぬうちに損をしてしまう可能性も。大切な資産だからこそ、正しい価値を見抜く知識は不可欠です。
ご安心ください。この記事では、そんなあなたの不安を解消します。この記事では、金の価値を左右する純度の単位と刻印の全てがわかり、もう価値を見誤ったりすることはありません。
日本の造幣局や国際的な貴金属市場の基準など、公的なデータや専門機関の情報に基づいて、専門用語も一つひとつ丁寧に解説していきます。
この記事でわかること
- 「カラット(K)」と「千分率」の正確な意味と違い
- なぜ「K24=純金」と言われるのか?その本当の純度
- 信頼の証「ホールマーク」と「造幣局検定マーク」の見方
- 自分の金製品の価値を判断するための具体的な基準
- 海外の金製品を日本で売買する際の注意点
- 資産として金を持つなら、どの純度を選ぶべきか
金の純度を表す2つの単位「カラット(K)」と「千分率」の違いとは?


「24金」とか「18金」って言いますけど、そもそも何が違うんですか?
金の「純度」を表す単位ですね。「カラット」と、もう一つの国際基準「千分率」との違いを理解すると、金の価値がより深くわかりますよ。
ここでは、金の純度を示す上で最も基本となる「カラット(K)」と「千分率」という2つの単位について、その意味と違いを整理します。どちらも金の含有率を示すものですが、その成り立ちや使われる場面が異なります。
【基本】カラット(K)とは?なぜ「24分率」で表すの?


カラット(Karat, 記号: K)は、金合金に含まれる純金の割合を「24分率」で表す、伝統的な単位です。
「24K(24カラット)」が理論上の純度100%の純金を示し、例えば「18K」であれば、その製品が24分の18、すなわち75%の純金を含んでいることを意味します (出典: Wikipedia)。
この「24」という数字の由来には諸説ありますが、中世ヨーロッパの金貨が24単位の重さを基準としていたことや、1日を24時間と捉える考え方から、全体を「24」として分割する概念が定着したと言われています。宝飾品の世界では、このカラット表記が古くから標準として使われてきました。
【国際基準】千分率(Millesimal Fineness)とは?
千分率(Millesimal Fineness)は、合金全体の質量を1000とした場合に、どれだけの純金が含まれているかを質量比で示す、より近代的で精密な単位です。
例えば、千分率「750」と表記されていれば、その製品の全質量の75%(1000分の750)が純金であることを意味します。同様に、「999」なら99.9%が純金ということです (出典: Guardian Gold)。
この表記法は、特に国際的な金の取引や、投資用のインゴット(地金)、コインの品位を示す際に標準的に用いられます。カラット表記よりも精密なため、工業用途や科学的な分析の分野でも主流となっています。
なぜ2つの単位が使われる?宝飾品とインゴットでの使い分けの理由
では、なぜこの2つの単位は併用されているのでしょうか。その背景には、各業界の歴史と文化が関係しています。
ポイント
【宝飾品(ジュエリー)業界】
歴史的に「カラット」表記に慣れ親しんできたため、消費者にとっても「18金は高級品」といった感覚的な分かりやすさがある。デザインや色味、硬度といった金の純度以外の要素も価値となるため、「K18」という“ブランド的ラベル”が機能しやすい。
【地金(インゴット)業界】
国際間で取引される資産であるため、より言語や文化に依存しない、精密で統一された「千分率」表記が標準となっている。ロンドン貴金属市場協会(LBMA)などの国際機関も、金の品質基準を千分率で定めている(出典: LBMA)。
このように、消費者に馴染み深い「伝統のカラット」と、プロの世界で重宝される「精密な千分率」が、それぞれの役割を持って共存しているのです。
【早見表】カラットと千分率の換算一覧(K24〜K10)
カラットと千分率の関係を以下の表にまとめました。ご自身の持っている金製品の刻印と見比べてみてください。
| 表記 | 千分率の代表値 | 金の割合(%) | 主な用途・特徴 |
|---|---|---|---|
| 24K | 999 / 999.9 | 約99.9%以上 | 投資用バー・コイン。非常に柔らかい。 |
| 22K | 916 / 917 | 約91.6% | インドや中東の宝飾品。24Kより硬い。 |
| 18K | 750 | 75.0% | 日本・欧州の高級宝飾品。耐久性と色味のバランスが良い。 |
| 14K | 583 / 585 | 約58.5% | 米国の一般的な宝飾品。硬く丈夫で価格も手頃。 |
| 10K | 416 / 417 | 約41.7% | 米国の低価格帯ジュエリー。非常に硬いが金色は薄い。 |
| (出典: Jewelry Splash, Wikipedia) |
金の純度単位まとめ
- カラット(K):全体を「24」として、金の含有率を24分率で表す伝統的な単位。主に宝飾品で使われる。
- 千分率:全体を「1000」として、金の含有率を質量比で示す精密な単位。投資用の地金や国際取引で使われる。
- 使い分け:伝統と分かりやすさの「カラット」、精密さと国際基準の「千分率」が、それぞれの業界で役割分担している。
K24(純金)とK18はどう違う?純度ごとの特徴と用途を徹底比較


純金(24金)が一番価値があるんですよね? じゃあアクセサリーも24金がいいんですか?
資産価値は最高ですが、実は純金は柔らかすぎてアクセサリーには向かないんです。純度ごとの特徴と、最適な使い方を見ていきましょう。
ここでは、代表的な金の純度ごとに、その特徴と主な用途を詳しく見ていきましょう。純度が違うと、資産価値だけでなく、色味や硬さ、適した用途も大きく変わります。
K24(純金/999) 資産価値は最も高いが、柔らかく傷つきやすい
一般的に「純金」と呼ばれるのがK24です。金の含有率が99.9%以上と極めて高く、腐食や変色の心配がほとんどないため、その価値は普遍的です。
主に投資用のインゴット(地金)やコインとして扱われ、資産保全の目的で保有されることが多いです。しかし、純金は非常に柔らかく、爪で引っ掻いただけでも傷がついてしまうほど繊細です。そのため、日常的に身に着けるアクセサリーにはあまり向いていません。
K22 – 深い金色が魅力。海外のコインや宝飾品で人気
K22は金の含有率が約91.6%で、K24の輝きとK18の丈夫さの「良いとこ取り」をしたような純度です。
K24よりも硬度があるため、加工がしやすく、それでいて純金に近い山吹色の深い輝きを放ちます。イギリスのソブリン金貨や、アメリカのイーグル金貨といった有名なコインのほか、インドや中東、東南アジアでは高級宝飾品として非常に人気があります。
K18 – 耐久性と高級感を両立した、最もポピュラーなゴールド
金の含有率が75%のK18は、宝飾品として最もバランスの取れた純度と言えるでしょう。
純金に他の金属(銀や銅など)を25%混ぜ合わせることで、十分な硬度と耐久性が生まれ、日常的な使用にも耐えうるようになります。それでいて、金の美しい輝きは損なわれず、高級感を演出できます。日本やヨーロッパの高級ブランドのジュエリーの多くは、このK18で作られています。
K14・K10 – 日常使いしやすいが、金の含有率は低め
K14(金 約58.5%)やK10(金 約41.7%)は、金の含有率が下がる分、価格が手頃になり、硬度もさらに増すため、日常的に気兼ねなく使えるアクセサリーとして人気です。
ただし、金の割合が低くなるため、色味はK18に比べて淡いシャンパンゴールドのような色合いになります。また、合金として混ぜられる他の金属の割合が増えるため、人によっては金属アレルギーのリスクがK18よりも高まる可能性がある点には注意が必要です。
純度ごとの特徴と用途
- K24(純金):資産価値は最高だが、柔らかく傷つきやすい。投資用のインゴットやコイン向け。
- K22:純金に近い輝きと強度を両立。海外の金貨や宝飾品で人気。
- K18:耐久性と高級感のバランスが良く、宝飾品として最もポピュラー。
- K14・K10:硬くて丈夫、価格も手頃。日常使いのアクセサリー向けだが、金属アレルギーのリスクは高まる。
その刻印、本当に信頼できる?品質を証明する「ホールマーク」の重要性


「K18」って書いてあれば、全部ちゃんとした18金なんですよね?
実はそうとは限りません。その刻印が「誰によって保証されているか」を示す、公的な「ホールマーク」があるかどうかが重要なんです。
金製品に打たれた「K18」や「750」といった刻印。しかし、その刻印が本当に正しい純度を示しているかは、どうすれば確認できるのでしょうか。ここで重要になるのが「ホールマーク(品位証明刻印)」です。
ホールマーク(品位証明刻印)とは?あると何が違うのか


ホールマークとは、国や公的な検査機関が、貴金属製品の純度を検査し、その品質が確かなものであることを証明するために打刻する、公式な刻印のことです。
単にメーカーが付けた「K18」という刻印とは異なり、第三者機関によるお墨付きがあることを意味します。そのため、ホールマークが刻印された製品は、国際的に高い信頼性を持ち、買取市場などでもスムーズにその価値が認められやすいという大きなメリットがあります (出典: DSF Antique Jewelry)。
日本の信頼の証「造幣局検定マーク」の見方と意味


日本において、最も信頼性の高いホールマークが「造幣局検定マーク」です。
これは日本の造幣局が、民間からの依頼品を精密に検査し、その品位(純度)が確かなものであると証明した場合にのみ刻印される特別なマークです。
【造幣局検定マークの構成】
- 日本の国旗: 日本の国旗を図案化したマークで、日本造幣局が品位検査を行ったことを示す。
- ひし形に囲まれた千分率: 999や750などの数値で、金の純度を1000分率で示す。
- 金の品位記号: Au(ゴールド)など、金属の種類を示す略号。
このマークがあれば、その製品は公的な品質保証を得ていることになり、資産としての信頼性は格段に高まります (出典: 日本造幣局)。
世界のホールマーク比較(イギリス・スイスなど)
ホールマークの制度は世界各国に存在し、そのデザインは様々です。
【イギリス】
王冠(金を示すシンボル)、都市のマーク(ロンドンは豹の顔など)、年号を示すアルファベットなどを組み合わせた、歴史を感じさせる複雑な刻印が特徴です(出典: Goldsell)。
【スイス】
時計産業で有名なスイスでは、犬の頭(18K以上)やリス(14K)といった動物のシンボルと千分率で品位を示す刻印が用いられます (出典: BHI)。
これらの公式な刻印の意味を知ることで、海外のアンティークジュエリーなどの価値も判断しやすくなります。
注意!刻印があっても純度が違う「アンダーカラット」問題とは?
注意したいのが、「アンダーカラット」と呼ばれる問題です。これは、「K18」と刻印されていながら、悪質な業者がコストを削減するために、実際の金の含有率を75%未満にしているケースを指します。
こうした製品は、見た目ではほとんど区別がつきません。しかし、専門の機械で調べればすぐに判明するため、売却時には想定よりずっと低い査定額になってしまいます。
信頼できるホールマーク制度は、こうした不正行為から消費者を守るための重要な役割も担っているのです (出典: GIA)。
【体験談】ホールマークの有無で変わる?買取現場のリアル
【ケーススタディ】祖母の形見を査定に出したBさんの話
Bさんは、祖母から譲り受けた2つの指輪を買取店に持ち込みました。一つはイギリス製のアンティークで、詳細なホールマークが刻まれていました。もう一つは海外旅行のお土産で、小さな「K18」という刻印があるだけでした。
査定の結果、ホールマーク付きの指輪はその場で18金としてしっかりとした価格が提示されました。しかし、もう一方の指輪は「刻印の信頼性が不明」として一度預かりとなり、詳細な検査の後、手数料を差し引かれた低い査定額になってしまいました。
この事例が示すように、公的なホールマークは、製品の信頼性と換金性に直接影響を与える重要な要素なのです 。
刻印と品質保証のまとめ
- ホールマークとは:国や公的機関が品質を証明する公式な刻印。単なる「K18」刻印より信頼性が高い。
- 日本のホールマーク:日本の国旗が目印の「造幣局検定マーク」が最も信頼できる。
- アンダーカラット問題:「K18」と刻印があっても、実際の純度が低い悪質な製品も存在する。ホールマークは、こうした不正から消費者を守る役割も担う。
ホワイトゴールドやピンクゴールドの純度はどう見る?金合金(アロイ)の基礎知識


ホワイトゴールドって、プラチナとは違うんですか?
全くの別物です。ホワイトゴールドもピンクゴールドも、実は中身の75%は金(ゴールド)なんですよ。その色の秘密を解説します。
金のジュエリーには、一般的な黄色のゴールド以外にも、様々な色合いのものがあります。ここでは、そうしたカラーゴールドの純度の考え方について解説します。
金の色を決める「割金(わりがね)」とは?
純金(K24)は非常に柔らかいため、ジュエリーとして使うには、硬度を高めるために他の金属を混ぜ合わせます。この混ぜ合わせる金属を「割金(わりがね)」または「アロイ」と呼びます。
この割金の配合を変えることで、強度を調整したり、様々な色合いを生み出したりすることができるのです。
ホワイトゴールド(WG)の純度と刻印
ホワイトゴールドは、その名の通り銀白色の金合金です。
純金に、主にパラジウムや銀といった白い金属を割金として加えることで、プラチナのような白い輝きを生み出します。
【用語解説】ロジウムコーティング
多くのホワイトゴールド製品の表面には、さらに美しい輝きと変色防止のために「ロジウム」という金属でコーティングが施されていることが一般的です。
刻印は、例えば「K18WG」や「750」と表記されます。これは、見た目は白くても、全体の75%は純金であることを示しています。
ピンクゴールド(PG)/イエローゴールド(YG)の純度と刻印
- ピンクゴールド(PG): 純金に銅を多く配合することで、温かみのあるピンク色を生み出した合金です。銅の割合が多いほど、赤みが強くなります。刻印は「K18PG」などと表記されます。
- イエローゴールド(YG): 純金に銀と銅をほぼ同じ割合で配合した、最も一般的な金色の合金です。華やかな黄色い輝きが特徴で、刻印は「K18YG」や、単に「K18」と表記されます。
いずれのカラーゴールドも、「K18」であれば金の含有率は75%、「K14」であれば約58.5%であり、基本的な価値の考え方はイエローゴールドと同じです。
カラーゴールドの純度まとめ
- 色の違い:純金に混ぜる「割金(わりがね)」の種類と配合で色が決まる。
- ホワイトゴールド(WG):パラジウムなどを混ぜて白くしたもの。「K18WG」なら金の含有率は75%。
- ピンクゴールド(PG):銅を多く混ぜてピンク色にしたもの。「K18PG」なら金の含有率は75%。
- 結論:色が変わっても「K18」と刻印されていれば、金の価値は同じ。
科学的に純度を調べる。「比重」と金の関係性をわかりやすく解説


刻印がない金製品があるんですけど、本物かどうか調べる方法ってありますか?
ご自宅でもできる簡単な方法として「比重」を測るやり方があります。アルキメデスの原理を使った科学的な方法ですよ。
刻印が読めない、あるいは本物か不安な時に、自宅でも試せる科学的な純度推定方法が「比重」を調べることです。
なぜ重さで純度がわかる?「比重」の基本とアルキメデスの原理
比重とは、ある物質の密度と、基準となる水の密度との比率のことです。簡単に言えば、「水の何倍重いか」を示す数値です。
純金(K24)の比重は約19.3と、非常に重い金属です。銀(約10.5)や銅(約8.9)など、割金に使われる金属の多くは金よりも軽いため、合金に含まれる金の純度が高いほど、全体の比重も高くなる傾向があります (出典: Gemsociety)。
この性質は、古代ギリシャの科学者アルキメデスが発見した「アルキメデスの原理」を応用したもので、現在でも真贋判定の基本的な手法として用いられています。
純度別!金の比重データ一覧
以下に、純度ごとの比重の目安をまとめました。
| 純度 | 比重の目安 |
|---|---|
| K24 (純金) | 約 19.13 ~ 19.51 |
| K22 | 約 17.45 ~ 17.84 |
| K18 | 約 14.84 ~ 16.12 |
| K14 | 約 12.91 ~ 14.22 |
| K10 | 約 11.09 ~ 12.27 |
注:割金の種類によって比重は変動します。
比重測定のメリットと、測定できないケース(中空製品など)の注意点


比重測定は、製品を傷つけることなく純度を推定できる有効な方法ですが、万能ではありません。
比重測定のメリットと限界
【メリット】
非破壊で検査でき、明らかに比重が軽い偽物(メッキ製品など)を簡単に見破ることができる。
【限界・注意点】
- 中空構造:ネックレスやブレスレットの中には、内部が空洞になっている「中空(ホロー)」製品があります。この場合、見た目の体積に対して実際の質量が軽くなるため、比重が正しく測定できません。
- 偽装:金より重いタングステン(比重19.25)などを芯にして表面だけを金で覆った精巧な偽物の場合、比重だけでは見抜くことが困難です (出典: AK LECTURES)。
- 宝石付き:宝石が付いているジュエリーは、宝石の重さが影響するため正確な比重は測れません。
比重測定はあくまで「簡易的な推定方法」と捉え、最終的な判断はプロの鑑定に委ねることが賢明です。
比重測定のポイント
- 原理:金は非常に重い金属(比重約19.3)なので、「水の何倍重いか」を調べることで純度を推定できる。
- メリット:製品を傷つけずに、メッキなどの軽い偽物を見破りやすい。
- 限界:中が空洞の製品や、タングステンを使った精巧な偽物は見抜けないことがある。あくまで簡易的な方法。


海外の金は純度が違う?旅行前に知りたい国際基準と注意点


海外旅行で金のアクセサリーを買うのって、お得なんですか?
記念にはなりますが、資産として見ると注意が必要です。特にアジア圏では純度の基準が日本と違うんですよ。
海外旅行の記念に、現地の金のアクセサリーを購入する方もいるでしょう。しかし、国や地域によって純度の基準や表記が異なるため、注意が必要です。
特にアジア圏では、日本とは異なる純度基準が主流です。その背景を知ることで、より賢い買い物ができますし、売却時のトラブルも避けられます。
アジアで人気の「千足金」「万足金」とは?日本のK24との違い


中国、香港、台湾などの中華圏では、「足金」「千足金」といった独自の純度表記が広く使われています。
- 足金(そくきん): 一般に純度およそ99%前後(千分率990前後)の高純度金を指す呼称で、中国・中華圏で伝統的に用いられます。
- 千足金(せんそくきん): 多くの場合、純度99.9%(千分率999)またはそれ以上の高純度金を指す呼び名で、日本のK24(999〜999.9)の純金とほぼ同等の水準とみなされます。(出典: Kingjy)。
- 万足金(まんそくきん): 一部のメーカーやマーケティング文脈で、さらに高純度の金(たとえば999.9など)を強調するために用いられる表現で、公的な国際規格として一律に「999.9」を指すわけではありません。
日本のK24が実務上99.9%以上を指すのに対し、千足金はより高い純度基準として扱われている点が特徴です。
なぜアジアでは高純度が好まれるのか?その文化的背景
アジアの多くの地域、特に中華圏やインドでは、歴史的に金が単なる装飾品としてだけでなく、「資産」「富の象徴」「インフレへの備え」として極めて重要な役割を果たしてきました。
婚礼の際の持参金や、一族に代々伝わる財産として金を保有する文化が根強く、いざという時に換金しやすいように、加工のしやすさよりも「純度の高さ」そのものが絶対的な価値として重視される傾向があります (出典: Jewel Cafe)。
そのため、ジュエリーであってもK24やK22といった高純度の製品が好まれるのです。
【失敗談】海外で買った金を日本で売却したら…損をしないためのポイント
【ケーススタディ】旅行先で記念に買ったバングルを査定に出したCさんの話
Cさんは台湾旅行中、現地の宝飾店で「千足金」と表示された美しいバングルを高値で購入しました。「日本で売れば利益が出るかも」と期待して帰国後、買取店に持ち込みました。
ところが、査定額は予想を大きく下回るものでした。理由は、国際的なブランド品ではなく、日本の造幣局のような公的なホールマークもなかったため、「ノーブランドのスクラップ地金」として扱われたからです。地金の相場から買取手数料を差し引かれ、結局、台湾での購入価格よりも低い金額にしかなりませんでした。
この事例からわかるように、海外で金製品を購入する際は、以下の点に注意が必要です。
【ポイント】
- 国際的な通用性: 現地の保証書があっても、日本国内で評価されるとは限りません。換金性を考えるなら、国際的に認知されたブランドや、LBMA認定のインゴットなどを選ぶのが無難です。
- 手数料とマージン: 現地での購入価格には、小売店の利益やデザイン料、税金などが上乗せされています。地金としての価値だけで売却すると、多くの場合、購入価格を下回ることを理解しておきましょう。
海外での金購入の注意点
- アジアの純度表記:中華圏では「千足金(純度99.9%)」など、独自の高純度表記が主流。
- 文化的背景:アジアでは金が「資産」として重視されるため、宝飾品でも高純度(K22, K24)が好まれる。
- 売却時のリスク:海外で購入したノーブランド品は、日本で売る際に「スクラップ地金」扱いとなり、購入価格を大きく下回る可能性が高い。


【結論】資産として持つなら、どの純度の金を選ぶべきか?


結局、資産として金を持つなら、何金(カラット)を選べばいいんですか?
「純粋な資産」として見るか、「楽しみながら持つ資産」として見るかで答えが変わります。目的別に見ていきましょう。
ここまで様々な純度の特徴を見てきましたが、最終的に「資産」として金を持つ場合、どの純度を選ぶのが最も賢明なのでしょうか。
目的別・おすすめの金の純度
① 長期的な資産保全・インフレ対策なら:K24(純金)
- 対象: インゴット(地金)、金貨
- 理由: 金の純度が最も高く、普遍的な価値を持つため、資産としての信頼性が最も高いです。売買時の価格も、日々の金相場に連動して透明性が保たれています。世界中どこでもその価値が認められるため、究極の安全資産と言えるでしょう。
② 身に着けながら資産性を楽しむなら:K18
- 対象: 喜平ネックレス・ブレスレット、ブランドジュエリー
- 理由: K18は耐久性が高く、日常的に身に着けて楽しむことができます。それでいて金の含有率が75%と高いため、単なるアクセサリーとしてだけでなく、資産としての価値も十分に期待できます。デザイン性が高いものであれば、地金価値以上の評価が付く可能性もあります。
価値が落ちにくい金製品の3つの特徴
金の純度に関するよくある質問(FAQ)
最後に、金の純度に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
ここまで読んで「じゃあ、この場合はどうなの?」と感じた疑問も、ここで解消できるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
- Q1. 「K18」と「750」って刻印されているけど、どういう意味?
-
A1: どちらも「金の含有率が75%である」ことを示しており、意味は同じです。「K18」がカラット表記、「750」が千分率表記という違いがあるだけで、両方が刻印されている製品は、より丁寧な品位表示がされていると言えます。
- Q2. 「K18GP」や「K18GF」と書いてあるものは金ではないの?
-
A2: これらは純金製品ではありません。「GP(Gold Plated)」は金メッキ、「GF(Gold Filled)」は金張りを意味し、真鍮などの他の金属の表面を薄い金の層で覆った製品です。資産としての価値はほとんどありません。
- Q3. 刻印がなくても本物の金ということはありますか?
-
A3: 可能性はあります。古い時代のジュエリーや、海外の工房で作られた製品などには、刻印がない場合もあります。ただし、その価値を証明するためには、専門家による精密な検査が必要になります。
- Q4. 金歯の純度はどのくらいですか?
-
A4: 金歯に使われる金合金は、強度や適合性の観点から様々ですが、一般的にはK20〜K18程度のものが多く使われると言われています。歯科用の合金として専門のものがあり、通常の宝飾品とは成分が異なる場合もあります。
- Q5. 古い金のアクセサリーが出てきたけど、価値はありますか?
-
A5: 価値がある可能性は非常に高いです。金は化学的に非常に安定しているため、何十年、何百年経ってもそのものが劣化することはありません。刻印を確認したり、専門の買取店で査定してもらったりすることをおすすめします。
- Q6. ホールマークがあれば、100%本物で安全ですか?
-
A6: ほぼ100%安全と言えます。公的機関のホールマークは極めて厳格なプロセスを経て刻印されるため、その信頼性は非常に高いです。ただし、ごく稀に精巧な偽造ホールマークも存在するため、信頼できる店舗で購入・売却することが最も重要です。
まとめ:正しい知識で、金の価値を最大限に引き出そう
この記事では、金の純度を表す様々な単位や刻印の意味について、網羅的に解説しました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。最後に、この記事の要点を復習して、明日から使える知識として定着させましょう。


「金の純度を表す単位」の重要ポイント総復習
- 純度の2大単位
- 「カラット(K)」は金の割合を24分率で示す伝統的な単位で、宝飾品で多用されます。
- 「千分率」は1000分率で示す精密な単位で、国際的な地金取引の標準です。
- 信頼性の証明
- 「ホールマーク」、特に日本の「造幣局検定マーク」は、第三者機関が品質を保証する信頼の証です。
- 刻印の信頼性は、売却時の査定額にも大きく影響します。
- 価値判断の多角的な視点
- 刻印だけでなく、「比重」という科学的なアプローチや、製品の「発行元(ブランド)」も価値を見抜く重要なヒントになります。
- 海外で購入した金製品は、日本国内での換金性(国際的な通用性)も考慮することが大切です。
- 資産としての金の選び方
- 長期的な資産保全が目的ならK24のインゴット、身に着けながら楽しみたいならK18のジュエリーなど、自身の目的に合った純度を選ぶことが成功のカギとなります。
筆者より:この記事をまとめながら感じたこと
この記事をまとめる中で改めて感じたのは、金の価値が単なる「重さ」だけでなく、その背景にある「信頼の体系」によって支えられているという事実です。
特に、国境を越えて価値を保証するホールマークの仕組みは非常に興味深く、先人たちの知恵に驚かされました。この記事が、皆さんの大切な資産を守り、より賢い選択をするための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
- 金の純度は水で分かる?自宅でできる比重測定のやり方と誤差が出る注意点
特別な機械を使わずに、水とキッチン用のはかりを使って金の純度(比重)を測定する具体的な手順と、その科学的根拠、測定時の限界や注意点を解説する記事。 - 台湾の金は純度が違う?千足金の特徴と日本で売却する際の買取注意点まとめ
台湾や東南アジアで流通している「千足金(9999)」などの高純度金製品の特徴や、現地独自の重量単位、商習慣を解説し、日本で売買する際の注意点をまとめる記事。


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