金継ぎに挑戦したいけど、どの方法がいいの?直した器って安全なのかな…
そのようなお悩みはありませんか? 金継ぎには様々なやり方があり、特に初心者は教室選びや材料の安全性で迷いがちです。
この記事では、伝統的な「本漆金継ぎ」と手軽な「簡易金継ぎ」の違いを徹底比較し、あなたの目的に合った最適な方法を見つけるお手伝いをします。
博多漆芸研究所などの専門機関の情報や、実際の体験談を基に、安全に楽しむためのポイントを具体的に解説します。
この記事でわかること
- 本格的な「本漆」と手軽な「簡易金継ぎ」の決定的違い
- 【安全性】修理した食器が本当に使えるかどうかの判断基準
- 初心者でも失敗しにくい金継ぎの基本的なやり方とコツ
- 自分に合った金継ぎ教室やワークショップの具体的な選び方
- 漆かぶれなど、知っておくべきリスクとその対策


そもそも金継ぎとは?割れた器に新たな命を吹き込む日本の美学
金継ぎって、ただ割れた器を直すだけじゃないんですよね?
はい、単なる修復ではなく、傷跡を「景色」として楽しむ日本独自の美意識が反映された文化なんです。
ここでは、金継ぎが持つ文化的背景と、その精神性について見ていきましょう。
傷を景色として楽しむ「不完全の美」
金継ぎは、割れたり欠けたりした陶磁器を漆で接着し、その継ぎ目を金や銀などの金属粉で装飾して仕上げる、日本独自の修復技法です。最大の特徴は、傷を隠すのではなく、あえて目立たせることで、新たな美しさを見出す点にあります。
この思想は、不完全なものの中に美を見出す「わびさび」の精神にも通じており、器が持つ歴史や物語を尊重する、日本人の感性が色濃く反映されていると言えるでしょう。
なぜ日本人は「金」で直したのか?漆と金粉が持つ意味
金継ぎに「金」が使われるのは、単に豪華に見せるためだけではありません。漆は古来より強力な接着剤として、金は耐久性や不変性の象徴として、その価値が認められてきました。
また、暗い茶室の中で、金の輝きがアクセントとなり、器に新たな命と品格を与える効果もありました。金で装飾することは、壊れてしまった器への敬意と、新たな価値を与えるという、作り手の意思表示でもあったのです。
現代アートとして世界が注目する「Kintsugi」の価値
近年、「Kintsugi」は海外でも大きな注目を集めています。壊れたものを単に元に戻すのではなく、傷跡を受け入れ、それを個性として昇華させるという哲学が、多くの人々の共感を呼んでいるのです。
これは、物だけでなく、失敗や挫折を経験した人間の心の在り方にも通じるものとして、一種のアートセラピーのように捉えられることもあります。
【金継ぎの文化的背景 まとめ】
- 不完全の美: 傷を隠さず「景色」として楽しむ、わびさびの精神が根底にある。
- 金と漆の意味: 金は装飾と耐久性、漆は強力な接着剤としての役割を持つ。
- 世界的評価: 傷を受け入れ新たな価値を生む哲学が、現代アートとしても注目されている。


【重要】本漆金継ぎと簡易金継ぎ、3つの決定的違いを徹底比較
金継ぎには「本漆」と「簡易」があるって聞いたけど、何がそんなに違うんですか?
一番の違いは「安全性」と「耐久性」です。特に、修理した器を食器として使いたいなら、この違いは絶対に知っておくべきですよ。
ここでは、金継ぎを始める前に必ず知っておきたい「本漆金継ぎ」と「簡易金継ぎ」の3つの決定的な違いを、比較しながら詳しく解説します。
違い①:材料と安全性(食器として使えるか?)
見た目は似ていても、使われている材料は全く異なります。これが、修理した器を食器として安心して使えるかどうかの分かれ道になります。
本漆:天然素材だが「かぶれ」に注意
伝統的な本漆金継ぎは、接着から仕上げまで、すべて天然の素材で行われます。ウルシノキの樹液である「漆」をベースに、小麦粉や木粉、土などを混ぜてパテを作り、純金や純銀の粉で装飾します。
本漆は古くからお椀や重箱などの食器に使われてきた実績があり、適切に硬化すれば、食品衛生法上も食器への使用が前提とされている安全な素材です。
ただし、硬化する前の生漆にはウルシオールという成分が含まれており、体質によってはアレルギー反応(漆かぶれ)を引き起こすリスクがあるため、作業中は手袋や長袖の着用が必須です(出典: 博多漆芸研究所)。
簡易金継ぎ:合成樹脂の安全性と「食品衛生法」
一方、簡易金継ぎは、エポキシ接着剤やエポキシパテ、合成樹脂塗料(新うるしなど)といった化学製品を使って修理する方法です。
これらの材料の多くは、もともと食器としての使用を想定していないものが多く、安全性の確認が重要になります。特に2025年6月からは、食品に触れる合成樹脂製品には「ポジティブリスト制度」が本格適用され、基準を満たした物質しか使えなくなります(出典: food-houmu.jp)。
最近では、この食品衛生法に適合したことを明記した簡易金継ぎキットも登場していますが、そうでない製品も多いため、修理した器を食器として使いたい場合は、必ず「食品衛生法適合」の表示があるかを確認する必要があります(出典: kintsugikurashi.co.jp)。
違い②:耐久性と仕上がりの美しさ
本漆で修理された器は、漆器と同じように非常に高い耐久性を持ち、数十年単位で使い続けることが可能です。時間とともに色合いが落ち着き、味わい深い「景色」へと変化していくのも魅力です。
対して、簡易金継ぎに使われる合成樹脂は、紫外線や経年により黄ばんだり、硬化して剥がれたりする可能性があり、長期的な耐久性では本漆に劣るとされています。仕上がりも、本漆のしっとりとした艶に比べ、やや人工的な光沢になりがちです。
違い③:費用と完成までにかかる時間
本漆金継ぎは、漆を乾燥・硬化させるのに「湿度の高い環境(漆風呂)」が必要で、各工程で数日から数週間待つ必要があります。そのため、一つの器が完成するまでに数週間から数か月かかります(出典: kintsugi.jp)。
一方、簡易金継ぎは化学反応で硬化するため、1日~3日程度で完成します。1dayワークショップなどで手軽に体験できるのは、この速乾性のおかげです(出典: minne.com)。
【比較表】結局どっちを選ぶべき?目的別おすすめ診断
| 観点 | 本漆金継ぎ | 簡易金継ぎ |
|---|---|---|
| 食器への安全性 | 高い(要・完全硬化) | △ 要確認(食品衛生法適合品を選ぶ必要あり) |
| 耐久性・寿命 | 非常に高い(数十年以上) | 低い(数年で劣化の可能性) |
| 仕上がりの風合い | 自然で味わい深い | やや人工的・プラスチック感 |
| 完成までの時間 | 長い(数週間~数か月) | 短い(1日~数日) |
| 費用 | 高い | 安い |
| 作業の難易度 | 高い(かぶれ対策・湿度管理) | 低い |
| おすすめな人 | 大切な食器を長く使いたい人、伝統技法を学びたい人 | まずは気軽に体験したい人、装飾品や花器を直したい人 |
様々な情報源を比較して痛感したのは、同じ「金継ぎ」という言葉でも、本漆と簡易では全くの別物だということです。
特に食品衛生法の観点は、単なる趣味で終わらせないための重要な知識だと感じます。
【本漆と簡易金継ぎの比較 まとめ】
- 安全性で選ぶなら本漆: 食器として安心して長く使いたいなら、本漆金継ぎが第一選択肢です。
- 手軽さで選ぶなら簡易金継ぎ: まずは体験してみたい、装飾品を直したいという場合は簡易金継ぎが手軽です。
- 簡易金継ぎで食器を直す際の注意点: 必ず「食品衛生法適合」と明記されたキットを選びましょう。


自宅で挑戦!初心者でもできる金継ぎの基本的なやり方
違いはわかったけど、実際にやるのは難しそう…。
大丈夫ですよ。基本的な手順と、失敗しやすいポイントさえ押さえれば、初心者でも自宅で挑戦できます。まずは道具から見ていきましょう。
ここでは、金継ぎを自宅で始めるための基本的な道具と、具体的な作業工程を4つのステップに分けて解説します。
まずは揃えたい、金継ぎの基本的な道具と材料リスト
金継ぎを始めるにあたり、本漆か簡易かによって必要な道具は変わりますが、共通して使うものも多いです。
【道具リスト】
- 接着・充填剤: (本漆)生漆、小麦粉、木粉など / (簡易)エポキシ接着剤、エポキシパテ
- 仕上げ材: (本漆)上塗り漆、金粉(純金・真鍮など) / (簡易)合成樹脂塗料、金属粉(真鍮・アルミなど)
- 筆、ヘラ: 漆やパテを塗るための道具。
- 耐水サンドペーパー: 硬化したパテや漆を研磨し、形を整えるために使用(#400~#1500など粗さの違うものを数種類)。
- その他: テレピン油(筆の洗浄)、マスキングテープ、カッター、手袋、作業用の敷物など。
【ここがポイント】
初心者が独学で始める場合、必要なものが一通り揃っている「金継ぎキット」の利用が便利です。その際も、前述の通り「本漆キット」なのか「簡易キット」なのか、そして「食品衛生法適合」の表示があるかを確認することが重要です。
【4ステップ解説】金継ぎの基本的な工程と手順
ここでは、一般的な金継ぎの流れを解説します。
割れてしまった器の破片を接着します。本漆の場合は、生漆と小麦粉を混ぜた「麦漆(むぎうるし)」を接着面に薄く塗り、破片を貼り合わせ、硬化するまでマスキングテープなどで固定します。
簡易の場合は、2液性のエポキシ接着剤を使用するのが一般的です。
器の欠けた部分を埋める作業です。本漆では、生漆と砥の粉(とのこ)を混ぜた「錆漆(さびうるし)」を数回に分けて塗り重ね、欠損部を埋めていきます。
簡易の場合は、粘土状のエポキシパテを練り合わせて欠けを埋めます。
パテや錆漆が完全に硬化したら、耐水サンドペーパーで研磨し、器の表面と段差がなくなるよう滑らかに整えます。その後、金粉を蒔くための下地として、本漆または合成樹脂塗料で中塗り・上塗りを行います。
上塗り漆が乾ききる直前のタイミングで、筆や真綿などを使い、金粉を蒔いていきます。これが金継ぎの象徴的な工程です。粉が定着したら、余分な粉を払い、さらに乾燥させます。
本漆の場合は、ここからさらに磨きをかけて艶を出す工程が入ることもあります。
これだけは避けたい!金継ぎでよくある失敗と注意点
- 接着剤・パテのはみ出し:
はみ出した接着剤は、硬化する前にきれいに拭き取らないと、そのまま固まってしまい、仕上がりが汚くなります。 - 研磨のしすぎ:
パテや漆を削りすぎて、器本体まで傷つけてしまうケース。少しずつ、丁寧に研磨することが大切です。 - 漆が乾かない・縮む:
本漆は、温度20~30℃、湿度70~85%の環境でないと綺麗に硬化しません。環境が合わないと、乾かなかったり、表面が縮んでシワになったりします。(出典: kintsugi.jp)
簡易キットの失敗談で「接着剤を出しすぎて、はみ出した部分がカピカピになった」という声がありました。
どの工程でも、「薄く、少しずつ」を心がけるのが、美しい仕上がりへの近道のようです。(出典: kintsugi-kobo.com)
【金継ぎのやり方 まとめ】
- 道具の選択: 初心者は必要なものが揃ったキットが便利。本漆か簡易か、安全性を確認して選ぶ。
- 4つの基本工程: 「接着」→「充填」→「研磨」→「蒔き」の流れを理解する。
- 失敗防止のコツ: はみ出しの処理、丁寧な研磨、本漆の場合は温湿度管理が重要。
独学は無理?自分に合った金継ぎ教室・ワークショップの探し方
やっぱり独学だと失敗しそう…。教室に通うべきか悩みます。
どちらにもメリット・デメリットがありますよ。大切なのは、あなたが金継ぎに何を求めているか、目的をはっきりさせることです。
金継ぎを学ぶ方法は、独学だけではありません。ここでは、教室に通う場合のメリット・デメリットと、後悔しないための教室の選び方を解説します。
独学と教室、それぞれのメリット・デメリット
【独学のメリット】
- コストを抑えられる: キット代と基本的な道具代だけで始められます。
- 自分のペースで進められる: 時間や場所に縛られず、好きな時に作業ができます。
【独学のデメリット】
- 失敗の原因がわかりにくい: うまくいかなかった時に、何が原因なのかを自分で突き止める必要があります。
- 安全性の判断が自己責任: 材料の安全性や、漆かぶれのリスク管理をすべて自分で行う必要があります。
【教室のメリット】
- プロの指導が受けられる: 失敗の原因をその場で指摘してもらえ、正しい技術が早く身につきます。
- 材料・道具が揃っている: 適切な材料や道具が用意されており、安全面の指導も受けられます。
- モチベーションが続く: 他の生徒さんと交流しながら、楽しく続けやすいです。
【教室のデメリット】
- 費用がかかる: 受講料や交通費など、独学よりもコストがかかります。
- 時間的な制約: 決まった日時に通う必要があります。
後悔しないための教室選び、5つのチェックポイント
良い教室を見つけるためには、事前にいくつか確認しておくべきポイントがあります。
Point1:使用する材料は「本漆」か「簡易」か
最も重要なポイントです。「伝統技法を学びたい」「食器を安全に直したい」のであれば本漆の教室、「まずは体験してみたい」のであれば簡易金継ぎのワークショップ、というように目的で選びましょう。
Point2:講師の専門性・経歴は信頼できるか
講師が漆芸を専門的に学んだ方なのか、工房の職人さんなのかなど、プロフィールを確認すると、その教室の専門性がわかります。
Point3:カリキュラムは目的に合っているか
1日で完結する体験コースなのか、数ヶ月かけて基礎から学ぶコースなのか、カリキュラムの内容が自分の目的に合っているかを確認しましょう。
Point4:料金体系は明確か(材料費込みか)
受講料に材料費や道具のレンタル代が含まれているか、追加で費用が発生する可能性があるか、事前に確認しておくと安心です。
Point5:安全対策(かぶれ等)の説明はあるか
特に本漆を扱う教室の場合、漆かぶれのリスクと対策について、事前にしっかりと説明があるかは、信頼できる教室かどうかを見極める重要な指標です。
1日体験ワークショップで確認すべきこと
「まずは体験から」という方に人気の1日ワークショップですが、参加する前に「修理した器を食器として使えるか」を事前に確認することをおすすめします。簡易金継ぎの場合、教室によっては「装飾品としてお楽しみください」と説明されることもあるためです。
SNSの口コミを見ていると、「楽しかったけど、後から食器に使えないと知って残念だった」という声が意外と多く見られます。
体験の楽しさと修復の実用性、どちらを重視するかを考えて教室を選ぶことが、満足度に直結すると言えそうです。
【教室・独学の選び方 まとめ】
- 目的を明確に: 「技術習得」か「手軽な体験」か、自分の目的をはっきりさせることが第一歩。
- 教室選びは5つのポイントで: 「材料」「講師」「カリキュラム」「料金」「安全対策」をチェック。
- 体験ワークショップの注意点: 修理後の器の用途(食器として使えるか)を事前に確認する。
金継ぎ体験者のリアルな声|成功談と失敗から学ぶ注意点
実際にやってみた人は、どんなことを感じているんでしょうか?
成功談もあれば、もちろん失敗談もあります。特に「安全性」や「手軽さの裏側」に関するリアルな声は、これから始める方にとって非常に参考になりますよ。
ここでは、金継ぎを実際に体験した方々のリアルな声を紹介します。
【体験談】本漆教室に通って感じた達成感と安心感
ケース1:独学の失敗を経て教室へ(30代会社員・Aさん)
「最初は本を見ながら独学でやってみたけれど、こくそが乾く前に次の工程に進んでしまって、ひび割れだらけに…。思い切って本漆金継ぎ教室に通い始めたら、先生が『ここは最低1週間は置きましょう』『この厚みだと後で割れます』と具体的に教えてくれて、仕上がりが一気に変わった。完成後、十分に養生したうつわで初めてお茶を飲んだとき、『これなら食器として安心して使える』と実感できて、本当に通って良かったと思った。」
【ここから学べる教訓】
独学では気づきにくい細かな技術や、材料の適切な扱い方をプロから直接学べるのが教室の大きな価値です。特に、安全に使える食器を自力で仕上げられた時の達成感は、独学では得難いものがあると言えるでしょう。
【口コミ】簡易キットの手軽さと、その後の「ちょっとした後悔」
ケース2:簡易キットの安全性に後から気づく(Bさん)
「簡易金継ぎキットでカップの縁を直したけど、口をつけて飲んでも大丈夫?説明書に『食器不可』と書いてある気もして混乱しています。」
【ここから学べる教訓】
簡易キットは手軽ですが、購入前に「食器として使用可能か」を確認しないと、修理した後に使えないことが判明する場合があります。「安さ」や「手軽さ」だけでなく、自分がその器をどう使いたいかを考えてから材料を選ぶことが重要です。
SNSで見つけた「漆かぶれ」のリアルな体験談
「本漆でちゃんとした金継ぎを習いたくて教室に通い始めたけれど、最初に『漆は強いアレルゲンなので絶対に素手で触らないでください』と念を押されて少し怖くなった。実際に1回目の授業で手首に飛んだ漆に気づかず、数日後に赤くはれてしまった。それ以来、長袖・軍手・ポリ手袋の三重装備で作業している。完成した器を使うのは楽しみだけれど、漆かぶれ対策は想像以上に大事だと実感した。」
【ここから学べる教訓】
本漆を扱う際は、「天然素材だから安心」という思い込みは危険です。専門家の指導のもと、適切な防護策を徹底することが、安全に伝統技法を楽しむための前提条件となります。
金継ぎに関するよくある質問(FAQ)
- Q1. 修理した食器は電子レンジや食洗機で使えますか?
-
A1. いいえ、使えません。本漆、簡易金継ぎを問わず、修復部分は熱や強い水流、乾燥に弱いため、電子レンジや食洗機の使用は避けてください。洗う際は、柔らかいスポンジで優しく手洗いするのが基本です。
- Q2. 漆のかぶれが心配です。対策はありますか?
-
A2. はい、あります。本漆を扱う際は、必ず長袖・長ズボンを着用し、ポリエチレン製の手袋(ゴム手袋は漆が浸透する可能性あり)を装着してください。作業部屋の換気を良くし、もし皮膚に漆がついてしまった場合は、すぐにサラダ油などで拭き取り、石鹸で洗い流すことが重要です。
- Q3. どんな器でも金継ぎできますか?
-
A3. 主に陶器や磁器が対象ですが、ガラスや木製品(漆器)の修理も可能です。ただし、直火にかける土鍋や、日常的に酷使する調理器具などは、安全性の観点から推奨されないことが多いです。
- Q4. 金以外の色(銀、黒など)で仕上げることはできますか?
-
A4. はい、可能です。金粉の代わりに銀粉を使えば「銀継ぎ」、錫粉を使えば「錫継ぎ」になります。また、色漆を使ってカラフルに仕上げる「色漆継ぎ」という技法もあり、表現の幅は広いです。
- Q5. 簡易金継ぎで直したものが壊れたら、本漆で再修理できますか?
-
A5. 難しい場合が多いです。簡易金継ぎで使った合成樹脂を完全に取り除くのは非常に困難なため、その上から本漆で綺麗に再修理するのはプロでも断ることがあります。最初の修理方法の選択が重要になります。
- Q6. 教室に行くとき、どんな服装がいいですか?
-
A6. 本漆を扱う場合は、汚れてもよく、肌の露出が少ない長袖・長ズボンが基本です。簡易金継ぎの場合でも、接着剤などが付着する可能性があるので、エプロンを持参するか、汚れてもよい服装で行くのが安心です。


まとめ:自分に合った金継ぎのやり方を見つけ、器との新たな物語を
この記事では、金継ぎのやり方から、本漆と簡易金継ぎの違い、安全な材料の選び方、そして教室探しのポイントまでを解説しました。
「金継ぎ やり方 教室」の重要ポイント総復習
- 本漆と簡易金継ぎの選択
- 食器として日常使いしたいなら「本漆」か「食品衛生法適合の簡易キット」が基本。
- 耐久性と美しさを求めるなら本漆、手軽さとコストを優先するなら簡易キットが選択肢になります。
- 安全な金継ぎの実践
- 本漆を扱う際は「かぶれ対策」が必須です。アレルギーリスクを正しく理解し、手袋や長袖で防護しましょう。
- 簡易キットを選ぶ際は「食器に使えるか」の確認が最重要です。パッケージの「食品衛生法適合」表示を必ずチェックしてください。
- 教室選びのコツ
- 自分の目的(本格的な技術習得か、まずは体験か)を明確にすることが、後悔しないための第一歩です。
- 材料の安全性やリスクについて、事前にしっかり説明してくれる誠実な教室を選びましょう。
次の一歩:まずは金継ぎ体験から始めてみよう
この記事を読んで、金継ぎの世界の奥深さと、安全に楽しむための具体的な方法が見えてきたはずです。もし少しでも心惹かれたなら、まずは1日体験ワークショップに参加してみるのがおすすめです。
割れた器が自分の手で生まれ変わる瞬間は、きっと忘れられない体験になります。この記事が、あなたが器との新たな物語を紡ぐ、素晴らしい第一歩の助けとなれば幸いです。


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